分割協議がまとまらないCさんの場合

 Cさんは父の残した土地を、他2人の兄弟との共有名義にしています。既に父の死亡から8年経ちますが、分割協議は成立していません。死亡の直後こそ何度か協議しましたが、互いの特別受益のことや、寄与分、利害関係がぶつかり合い協議は平行線のまま。決着がつかないので、とりあえず共有名義にしておくということになったのです。

しかし、わだかまりは残ったままとなり、ここ数年は分割協議どころか、年賀状すら取り交わしていません。半年前Cさんの長女が結婚しましたが、Cさん側の親類は誰も出席せず、娘にも大変嫌な思いをさせてしまいました。

 ある時、Cさんの兄弟Dさんが、資金調達で必要とかで、分筆登記したいと連絡がありました。Dさんは当時の主張からは少々、譲歩した様子が伺えましたが、Cさんは同意するつもりは全くありません。別に相続財産がなくても経済力のあるCさんは、娘の結婚式に出席しなかったことに対しての報復だと考えているようでした。結局、Dさんは分筆できないまま、法定相続分の持分を二束三文で譲渡したようです。以降Dさんとの連絡はつきません。

   アドバイス
とりあえず共有名義は×です。今、決着しないのに将来決着する保証などどこにもありません。
疎遠になり、記憶が曖昧になり、本ケースのように新たな感情も生まれます。どうしても協議がまとまらなければ、家裁の調停・審判に委ねましょう。問題を先送りしてはいけません。


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